【NSX構築】その3ー3:NSX構築編(NSXインストール編)

NSX構築
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前回デプロイと初期設定が完了したManagerを使って今度はESXiにNSXモジュールをインストールします。後続でEdgeや仮想RTを構築した際にESXiとの連携が非常に重要となるのでここからは一層慎重に設計構築していきます。

手順

ESXiにNSXをインストールしていきます。
色々とNSX用語が出ていくのでなるべく丁寧に解説していきます。

トランスポートゾーン

トランスポートゾーンについては過去に解説しました。
要約すると、仮想機器に紐づけることで通信範囲(ゾーン)と属性(overlay/vlan)を指定する機能です。

設定値は「名前」「トラフィックタイプ」のみと非常にシンプルな構成であることが分かります。
また、NSXではこのような定型が多く登場します。1つ1つに焦点を当てて理解するよりも全体像をぼんやりと理解することがNSXを理解する上で重要です。

アップリンクプロファイル

アップリンクプロファイルはアップリンクの設定値を定型化する機能です。
ESXiやEdgeに紐付けることができ、共通の設定でテンプレ化することが可能になります。
ESXi(vDS)のアップリンクに割り当てる、アクティブとスタンバイの名称を自由に指定します。
※「a,b」でも「あ,い」でも識別できれば自由に設定できます。

トランスポートvlanでは前回設定したip poolのvlanを入力してください。MTUはデフォルトの1700で稼働する為、無記載にしています。

トランスポートノードプロファイル

トランスポートノード≒ESXiであり、ホストの広義です。
ESXiに投入するNSXの設定値を指定する定型(プロファイル)を作成し、次の工程で割り当てます。
アップリンクに関しては、以下の順で割り当たっていると想像いただければ理解し易いです。
vmnic(ESXi) < アップリンク(vDS) < アップリンク(NSX)

NSXモジュールインストール

NSXをインストールする準備が全て整いました。
任意のホスト/クラスターを選択してトランスポートノードプロファイルを割り当てるとインストールが開始します。
クラスターを選択した場合は、クラスターにホストが追加される度に自動的にインストールします。
一方で個別で選択した場合は、個別でインストール/アンインストールできます。

また連携した各定型の設定値は、それぞれ修正する度に連携済みのホストの設定も自動的に更新されます。

インストールが完了すると以下の画面に切り替わります。
「トンネル:使用不可」の表記については後続のEdgeデプロイ等で数字に切り替わる為、現段階では「NSX構成:成功」と「状態:稼働中」の表示が出れば基本的に次に進みます。

まとめ

NSX用語が多く出るので理解に時間が必要ですが、全てを理解せずとも一旦最後まで通し見て全体像を掴むことを最優先に進めていくことがNSX理解への近道です。
様々なドキュメントを参考に理解を深めていただければと思います。

次回予告

次回はその4に進みました!Edgeをデプロイしていきます!

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